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Heart 〜想い〜

☆「江仙」に至るまで。

幼少より書をはじめ、町の書道教室にて、書の基本を学ぶ。

小中学生の頃、紀州和歌山より上京、

日本武道館書道大会の本選に参加。

「地方から東京へ、旅する小学生は いっぱい居ても、
何かをするため、とりわけ筆を持って上京する小学生は、そう多くはいない」と思った。

この時、旅の思い出にと、恩師がお連れ下さった、当時の国際線羽田空港で見た「空の玄関」、
山間部に住む幼い江仙は、この時の光景に、大きなカルチャーショックを受け、
将来、江仙の書を海外発表へと導いた誘因の一つとなった。

一方、この日本武道館予選突破を目指し、練習を重ねた江仙は、
熱心にご指導下さる恩師の添い手を借りず、書き続けた。

その姿に、「自分で努力している」と お褒め戴いたものの、
もしこの時、「手を借りないとは、恩知らず」と云われていたなら、
書は続けてなかったとも思う。

恩師との出会いが、江仙の未来を開いて下さったのである。

江仙にとっての東京。

当時の時代背景を 今に置き換えるなら、
国際、海外にも匹敵するとの思いが、未来ある若き生徒さんを伴っての、海外社中展に発展したともいえる。

「江仙」の雅号を授かり、師範代へと。

江仙、高校一年の時である。

☆江仙の書、海外発表へ。

町の書道教室から、「未来が開く」経験をした江仙が描いた夢の一つは、後進の指導。

恩師から戴いた未来への切符、次は江仙から後進へ繋げたい、と。

横浜へと移住された恩師との別れは、高校生の時。

その後、いつしか「書の先生」は、古筆名筆となり、独学での臨書となった。

一年に一回、(日本教育書道連盟)小山天舟、丸山鸞渓に師事。

「一年間分の宿題を持ち帰る」との思いで、
持てる限りの資料を抱えて上京、
古筆名筆の東京展示があると、飛行機に飛び乗った。

後進との社中展を繰り返し、自身の書の練習を重ねながら、
オーソドックスな書風だけでの表現に 疑問が生じていた。

この頃、日本武道館での受賞作品を目にしたグアム在住
ミドリ ナランジョ女史。

最初に江仙の書を支持し、グアム展示を提案、その後の
海外発表へと発展していくのである。

☆創作へと。

オーソドックスな書風での海外展示は、グアムでスタートし、
オレゴンへと繋がった。

ナランジョ女史との出会いの後、オレゴン州ユージーン在住、
タエコ ヒギンズ女史より、オレゴン大学での講演のチャンスを授かる。

帰路、サンフランシスコ空港 搭乗口にて、その後、江仙に創作の道を開いて下さったバーモント州在住 エミコ サワラギ ギルバート画伯と出会う。

一瞬にして、ギルバート画伯から「只ならぬ品格」を感じた江仙、
図らずも、座席は隣り合わせた。

それから二年。ギルバート画伯は、和歌山まで江仙をお訪ね下さった。

どれほどの教えを受けただろう。

芸術とは、

芸術家たる者とは、、、

ギルバート画伯から授かった^制作者の姿勢」、
その深さが、江仙を開眼させ、江仙の書風が生まれたのである。

ギルバート画伯から 初めてご連絡を戴いた日、
それは、最愛の母の命日だった。

☆作品の発展

ギルバート画伯との出会いから、書の伝統を軸に創作へと進みだした江仙は、
その後、触発される人々と大切な出会いを繰り返していく。

環境音楽家 小久保 隆氏との出会い、

フォトグラファー  西林 真氏との出会い、

プロデューサー  沢田征彦氏、

工業デザイナー浜本克哉氏、

谷貞夫氏、日向敏郎氏

セブ在住写真家  西林  洋氏、

ログハウス建築家   吉良伸一氏、

パイロット   横田淳一氏

古楽器修復家 山本 宜夫氏、

波多野みどり女史、

ヴァイオリニスト 相曽賢一朗氏、

紙の保存・修復家 谷村 博美女史

作品発表の場をご支援戴く、TAC根本眞知女史、

そして大きな母性でお包み戴く、西林明子女史、

出会いを通じ、作品は発展する。

一方、書家として、墨、紙、筆の探求も、更に深まっていく。、

墨の古梅園さま、

人間国宝名塩和紙の谷徳製紙所さま

江戸筆の谷松徳園さま

各社より、サポート戴き、制作を進めている。

「江仙の書」が生まれる背景は、ここに挙げきれない大切な人たちによって、
支えられていることを申し添えたい。

☆作風の分類

江仙の書は、職人の書でもあると思っている。

道具を活かした滲み、輪郭、重なり、
そうした要素で表現し、
自身は、次のような三つのスタイルに分類している。

自然の臨書

スピリチュアルな書

発展的・デザイン的な書

また、居を構える世界遺産高野山という聖地、山野や、紀ノ川にかかる霧、霞、
すべてを包むかのような柔らかさ、寛容、神秘

あるいは、
時として、大自然の雄大さ、強さ、怖さ、

こうした風景を、作品の表情に載せていきたい想っている。

2016 7月吉日
金森 江仙